「私にはあのお店しか生きる道がないの。だからこそ、絶対に…」

「心配いらないよ。この二年間、全然バレなかっただろう?それはこれからも変わらない」

 麻里子はにっこりと微笑んだ。

 真一は つい横目で、微笑みかえした。

 運転席に顔を向けていた麻里子は、真正面に向き直った。

 そのとき。


「…危ない!ストップ!」