波瑠音の言葉で空を見上げる。そこには波瑠音の言うとおり雲一つなくてどこまでも澄み切った青が広がる空は何かの始まりを示しているように見えた。その何かを知るのはそう遠くない未来の話。



昂「そういえばさっき龍夜さんが転校生が  くるって言ってたよ」

那桜「転校生?」

昂「そう、しかも面白いことに五人一気に  うちのクラスと、1-Aにだって」

波瑠音「五人も!?・・・へぇ面白そう」

こんな中途半端な時期に転校生、ね。
なんかありそうだなぁ。面倒にならなきゃいいけど。

蒼葵「美桜、調べる?」

美桜「ん、よろしく」

蒼葵は馬鹿なのに情報についてとても強い。(ま、私よりは弱いけど…)だから情報系はすべて蒼葵にまかせてある。なんでだろ?凄く不思議、この人の頭はいったいどうなっているのか。ま、今に始まったことではないし考え出したらきりがないから止めよう。

蒼葵「出たよ」

調べ初めてから二分と経たないうちに情報が出てきた。隠すことでもない情報ということなのか、蒼葵の腕が凄いのか。どちらともいえるかな?

那桜「これはこれは、会うのが楽しみだ」

那桜がイタズラを思いついた子供のように笑った。
そんなにおもしろいの?でも、弟の那桜がおもしろいんだ。みてみようかな?

美桜「・・・確かに面白そうね」



私は思わず口角をあげた。だってこんなにおもしろいだなんて。あー、ワクワクする。早くあおうよ。






那桜「これはこれは、会うのが楽しみだ」