このメールは、ここら一帯の不良全員に送られただろう。

そして何人か確認に来る。

本当なのか、そうではないか…。


「…もう、そばにはいられない」


分かっていたこと。

次期総長の話を持ち出されたとき、承諾したときに決心したはずだ。

決めたはずだ。

巻き込んででも、俺は総長になると。


…でも、今は無理だ。


「…一条」


ゴメン。


その声はきっと、届かない。