人が寄り付かない、暗い路地裏。

そこに数人の若者がたまっていた。

ゲラゲラ笑ってる。

あたしにはまだ、気づいてないみたい。


彼らの髪はカラフルで、着ている制服は改造されている。

女の子は皆、派手なメイク。

ピアスは当たり前。


「…」

あたしはそっと、目をそらして、深呼吸した。


――フーー


そう、あたしは彼らを探してた。

ヤンキーを。