「……起きたくない」


口に出してみたら、よりいっそう強くなった。


なんだか、疲れた。

あ~あ、疲れた。

…ほんと…疲れた…。


「…なにしてんだろ、あたし…」


このままじゃ、正真正銘のただのバカだ。


あたしは、ただのバカじゃない。


朝日が差し込むカーテンの隙間を広くした。

太陽の光が、あたしを包み込む。


ここで唯一の、あたたかさ。


「…よし」