「めぇそらされた…」

「え、何してるの?話しかけないの!?」


結衣があたしの肩を揺すった。


そんなことしている間に、ヤンキー君は友達らしき茶髪君といってしまう。

…あぁ、あたし、嫌われてるのか…。

まぁ好かれてる気もしなかったけど…。


「行っちゃったぁ~…あの子、愛ちゃんのこと見てたよ?」

「…え?見てた?」

「うん」

「…」


マジですか。


赤くなるのがわかった。


「あの子、最初はねぇただお友達?と話ながら歩いてたよ~

でもね、ふと愛ちゃんに気づいたみたいでね。
ずーっと見てたよ?愛ちゃんのこと」


結衣の言葉は本当、なんだと思う。


…思ってみてもいいのかな。



「…もっと自信持ってもいいと思うよぉ?」


ちょっとは意識してくれてるって、思ってもいいのかな…。