「…フーー、食った食った」

「愛ちゃん台無しぃ~」


クスクス笑っていた結衣が、突然ハッ(゜ロ゜)とした表情になった。


んん?

どうしたのかな?


「…Stand up!」

「うわっ」

結衣があたしが立つのを待たずに、腕を引いた。

結構な力…肩外れそう!


「な、なに」

「ほら見て!あそこ!」

「あそこ?」


指差すほうを見てみる。


「「!!?」」


バチってヤンキー君と目があった。


動機が激しくなる。

苦しいくらいに速くて激しくて、あたしは思わず胸に手をやった。


…あたし、やっぱり彼のことが…。


答えが出る前に目をそらされる。


ガーーーーーーーン…。