キーンコーンカーンコーン…


「あれ、チャイム?まだ時間あるよぉ?」

「放送ミス、ちょっと先生んとこ行ってくる」


すくって美咲は立ち上がると、そのまま職員室のある方へ小走りにかけていった。

…珍しい。

いつもクールな美咲が。

走ってるし…。


「…!」

ピーーーンときた。


フムフム、なるほどなるへそ。


「どうかこの事は?」

「企業秘密でお願いします」

結衣がのってきて頭を下げた。

あたしは思いきり吹き出す。


しばらく二人でケラケラ笑っていた。