…ど、どうしよ。 授業に集中できない。 隣も見れない…。 「――じゃあ辞書開け~」 「あ」 開かなきゃ。 そう思って手を伸ばしたら、 「「!!」」 二つの手が重なった。 ばっと隣を見た。 目が合う。 カァって熱が上がった気がした。 「…ご、ごめん…」 さっと手を引く。