声をかけられた、隣から。 芯があって真っ直ぐな声で…。 声の良し悪しはよくわからないけど、この声は好きだって思った。 うん、好き。 そう思ったと同時に、あたしの体は固くなった。 緊張。 ギギギギって、首だけ動かして、窓側の席を見た。 金髪ヤンキー君が、頬杖をつきながら、こっちを見ていた。