ヤンキー君は机に腕をのせて、その上に頭をのせて目を瞑っていた。


緊急事態発生、緊急事態発生!

直ぐ様あたしの頭はパニックになった。


ああああああ!

どうしよう!

何とかしないと!!

でも…


「……」

「……」



――――寝てるんじゃ何もできません!


あたしは何もできないまま、HRの始まりを知らせるチャイムをずっと待っていた。