ピチャピチャ。
私が歩く度に雨で出来た水たまりの雨水がはねる音が聞こえる。
傘が雨を弾く音も聞こえる。

ゆっくりと鍵を開け扉を開ける。
「ただいま…」
返事はない。
中は真っ暗だ。
リビングへ行くとテーブルの上に千円札が置かれていた。
「ふぅ…」
これは日常茶飯事。
もう慣れた。
「お腹空いた…。でもめんどいや。」
千円札をお財布にしまい、洗面所へ行きお風呂を沸かし、そのままベッドへ直行し私は眠りについた。