~渓谷~
ザル「おーい、じーさん。いるかー?」

??「ザルーグの旦那ー。こっちじゃよー。」

ザル「じーさん。・・・何してるんだ?」

??「いや、見ればわかるじゃろい。岩に挟まっておるのじゃ。」

ザル「いや、それは見ればわかるがじーさんならそれくらい抜け出せるだろう?」

「あのぉあちらの方は?」

サファ「あの小屋の主カルフールですよ」

*カルフールは「」の前にカルとさせていただきます。

カル「足が折れてしまってのう・・・。抜け出そうにも抜け出せんのじゃ」

ザル「まじかよ・・・。」

サファ「どうやってこの岩をどかしましょう・・・。下手をすればカルフールに落ちてしまいます・・・。」

「その役目私が引き受けます」

サファ「え?」

「私が岩をどかしますのでその間にカルフールさんを安全な場所へ」

ザル「だがな・・・。」

「カルフールさんは怪我をなされています。早くしましょう。私なら大丈夫です。」

サファ「・・・わかりました。」

ザル「サファイヤ?!」

サファ「今はリィーンを信じましょう」

「ありがとうございます」
「では始めます。カルフールさんの準備はよろしいですか?」

サファ「大丈夫です」

「いきます。風よいましめとなる鎖となれ。ウィンドチェーン」

風の鎖が岩を持ち上げた。

ザル「なんだあの魔法は・・・。」

サファ「見たことも聞いたこともない呪文です・・・。」

(持ち上げたはいいけどここからどうしようかな・・・。)

サファ「大いなる風よ我に力を・・・風の舞」

「サファイヤさん?」

サファ「カルフールは安全な場所へ移動しました」

ザル「大地の力よ我に力を・・・地爆天性」

サファイヤの風とザルーグの地の力により岩は上手いこと渓谷の一部にはまった。

「初めましてカルフールさん。リィーン・カンザックと言います。今から足の治療をさせてもらいますね」

ステータス(カルフール編)
名前:サルバトール・カルフール
体力:****
魔力:****
属性:****
スキル:***
称号:****

(何これ・・・名前以外の情報がまるで見えない・・・。)

カル「お嬢さん、ワシの顔になにかついておるかね?」

「い、いえ。怪我をなされているのに元気だなぁと思いまして・・・。」

サファ「あぁーカルフールはエルフなんですよ」