次の日。
起きたら目がパンパンに腫れていた。
この顔家族に見られたらやばいな……
晃佑とのことは家族に一切話してないし、家族に泣き顔を見せたくない。
「ひなー、起きなさーい」
「……はーい」
はぁ。仕方ない。
起きてから着替えて、朝ごはんを食べて、家を出るまで
誰とも目を合わさないようにして乗り切った。
学校に着いてからも、なるべく真正面から見られないようにした。
いつもなら腫れが引いててもおかしくないけど
今日は涙が止まらない。
ふとした瞬間に晃佑のことを思い出して泣いてしまう。
''オレよりいい男と付き合って幸せになひな!''
……無理だよ。
晃佑じゃないと、うちは幸せになんてなれない……。
好きだって言ってくれたじゃん。
それなのに、どうして……。
授業中も休み時間も給食中も
晃佑への想いが渦巻いて
涙が止まることはなかった。