そのあとなんて返信したかは覚えていない。

ただ、晃佑を止める気にはならなかった。

だって、あそこまではっきり断られたのに

嫌だってわがまま言ったら

うざがられるんじゃないかって思ったから。

視界が滲む中、
精一杯の想いを綴った。

返信したのは10時ギリギリ。

もう返信はこないかな。

諦めかけたけど
最後の最後、9時59分、
ケータイがメールの受信を知らせた。



『本当にごめんな……

友達としてよろしくな!』



その次の瞬間、時計の長針がカチリと動いて

晃佑との繋がりが断たれた。