「……柳川?」
そのとき、後ろから好きな人の声に呼び止められた。
「晃佑……えっと……」
「とりあえず、移動しようぜ」
「う、うん」

晃佑に連れられて人が少ない廊下の端に来た。

「……でさ、あの話、ホントなん?」

よし。言え!自分!



「…………うん。ホント、だよ」



い、言っちゃった……///

「……ホントかぁ。オレ、奥田がふざけてたんだと思ってた」
「そ、そうなんだ」
「放課後」
「ん?」
「放課後、駐輪場に来て」
「うん、わかっ………あ、ごめん。委員会の仕事がある……」
「じゃあ、それまで待ってる」
「でも、そのあと部活で先輩に色紙書かないとなんだけど……」
「いいよ。なるべく早く来いよ」
「うん……わかった」