数十分後─────









「母さん!飛行機間に合わない!」





焦っているお父さんをよそに






「ちょっと待って~」



すっごくルーズなお母さん
       



あ、階段から降りてきた




よし!あの作戦でいこう!

   



「お母さん…本当に行っちゃうの?」







みよ!この目うるうる作戦!




年頃の娘と一つ屋根の下で男と同居するなんて、やっぱりダメ!!







「あら、そんなことしてもだめよ
  お土産いっぱい買ってくるからね?」



頭を撫でられた私




私は犬か!



そう言ってお父さんとお母さんは行ってしまった








家に残ったのは私と神谷だけ