視線が痛いっす
マジ助けて
女子のヒソヒソ聞こえるんですけど…
ひょええぇ
只今、登校中
時間ずらしてって言ったのに!
聞く耳をもたないし
私の隣を歩く琉斗
「何ビクビクしてんだ?」
「きづかないの?女子の視線」
困った顔をする琉斗
こいつマジで気づいてない…
あたしゃ、あんたのファンに刺されて死ぬのかなー
なーんて呑気なことを考えてたりする
そして校門にさしかかった時、悲劇が起きた
「……おわっ!」
なんでこんな所に缶が落ちてんの!
ポイ捨てするな!!
女子の視線で気づかなかった私
グキッ
「──────っ」
声にならない悲鳴
そこにしゃがむ私
「…?!おい!」
めっさ心配そうな顔をしている琉斗
「いひゃい…、仕組んだのは己か…
お仕置き痛いのは嫌っていったじゃん」
「んなわけねーだろ、立てるか?」
「無理」☞即答
フワッと体が浮いた
「え?…ちょょっ、降ろして////」
私の言葉を無視して歩き出す琉斗
「歩けないんだろ?ちゃんと掴まってないと振り落とすぞ」
シュンとなって大人しくする私
なんか安心…不思議だ
素直に掴まるといい匂いがした
うわぁ、フェロモン?香水?
私、こいつ来てからけっこう変態になったかも
校舎に入るのはめっさ大変だった
女子群がって、写真とる奴らいるし
琉斗は女子にキラキラ笑顔振りまくの忘れてない
さすが有名人
これでイジメとかなったら嫌なんですけど