───神谷家
「お帰り、琉斗」
親父は普通に会社に勤めている
「…ただいま」
母さんは俺が10歳の時に死んだ
原因は交通事故
と、いっても母さんが死んだとき親父は離婚していて
兄貴は当時18才なので普通に働いてた
なので名字は違う
「……琉斗、ちょっといいか?」
また転勤話か?
「明日から海外で仕事することになった
急なんだが上司の娘さんと、しばらく同居してくれないか?」
ちょっと待て、、、
「冗談だろ?」
「すまん!本当だ」
はぁ?!
あ、俺も話すことあったっけ
「半年間、三咲高校ってところに転校することになったんだけど…」
パァと顔が明るくなる親父
「上司の家が三咲高校の近くなんだ!
お前も交通手段が楽だからいいんじゃないか?
明日の10時に間に合うように準備よろしくな」
「…わかった」
ってか、一気に話しすぎだろ…
部屋に戻って状況整理
「どーすっかな」
ま、学校近けりゃいっか
夜は長そうだ