「それじゃ、行ってきます!」


「行ってらっしゃい」


「気を付けるのよ」




ふたりに見送られ家を出る。




「それじゃ」


「待ったー!」


「……んだよ」




面倒そうに振り向くもちもち。

あたしは気になったことを聞いてみた。

昨日聞きそびれちゃったから。




「どうして学校と逆方向なのに、あたしより先に着くの?
1番最初だって言うじゃない」


「……何?知りたいわけ?」


「気になる」


「……んじゃついて来いよ」




スタスタ歩きだすもちもち。

あたしは学校とは逆方向へ向かうもちもちを追いかけた。