「ネーミングセンスねぇな」


「ごめんなさい…」


「いや別に謝るな。
王子とかイケメンとか言われるよりマシだ」


「そうなの?」


「んで?何?」


「それ何!?」





もちもちが持っているのは、自動販売機で売っていそうなペットボトルの水。

それに…見間違いでなければ、もう片手に持っているのは…




「何で100円ライター!?」



カチッと音がして、ボッと火が出る、100円ライター。

何で水とライターなんて持っているの!?




「良いからそれ貸せ」



あたしの問いに答えぬままファンブックを受け取ったもちもちは。




「何してるのおおっ!?」




ボウッとファンブックにライターで火を付けた。