チラリと廊下側の1番後ろを見る。
この教室は横5列からなっていて、両端以外は縦4列。
廊下側と窓側のみ、縦が5列あって、右を振り向くと望月桜太が目に入るのだ。
望月桜太はあたしを見て、ニヤリと笑った。
…あの何考えているかわからない笑み。
やっぱりうさん臭いっ!
気を取り直し、送られてきたメッセージを見る。
<やほ。元気?>
……くだらねぇ。
何だコレ。
暫(しばら)く放心していると、再びメッセージ受信。
<捨てろ>
…主語言え主語!
<それ、昨日の俺の台詞>
何も送っていないのに来た。
エスパーかよ…。