「……真幸ちゃんに、挨拶してあげて」
「……どうっ…して……」
あたしはその場に崩れ落ちた。
そして涙で濡れた顔を両手で覆った。
「桜太はっ、…このことっ…し…知って…いるの…」
「知ってるよ」
「受け止め、られたのっ……」
「…どうだろうね。
それは僕にもわからない」
あたしは涙でグシャグシャであろう顔を上げた。
「……どうして…」
「信号無視した車に…衝突されて。
1ヶ月間、意識不明で…。
目覚めぬまま、亡くなったよ」
目の前にある、白井家のお墓。
ここに今、真幸さんは眠っている。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…