俺は保健室の中にあった水道で、顔を洗った。

そして水が当たった額に痛みを感じ、怪我していたのを思い出す。




…まぁこれぐらいなら平気だろ。

そう思い、俺は同時に思い出す。

もちもちってあだ名、止めてもらおう。

ちゃんと名前で呼んでもらいたい。





俺はアヤメを起こした。

アヤメは俺がサボったことに驚いていた。

サボりじゃねーんだけど…黙っておいた。

怪我したことを言ったら、何されるかわかっていたから。






「あら、保健室に人がいるわ」




入ってきた保健の先生。

…ちゃんといろよ。

溜息をバレないようにつくと。





「そういえば望月くん、よね?」


「そうですけど…」


「体育の先生から連絡貰ったわ。
怪我、してないかしら?」





…余計な連絡しやがって。