『…。』

黙ったままのあたし。
夏革先輩があたしを見る。


少し経つと、先輩はクスッと笑って、

「俺はてっきりでシャーペンを探してるんじゃないかと思ったけど?」


ってニコッとしながら何かを出してきた。


赤いリボンのチャームが付いてて、ピンク。レースの付いて柄のシャーペン…。


『あっ!あたしの…。』


先輩の予想は大当たり。


「はい。」


『ありがとうございます。』

やっぱ先輩はとっても優しい。


あたしがそのシャーペンを取ろうとした時。

「やっぱあげない。」
ニヤッと笑って先輩はそう言った…。






―どういう事!!!?