次の日、僕は母さんと明日のクリスマスのための買い物に行った。
お店のショーウインドウにはクリスマスツリーやケーキのサンプルと一緒にサンタさんの人形が飾ってあった。
赤い服に白いひげ。でっぷりしたおなかに優しそうな笑顔のおじいさんだった。
サンタさんって本当にこんな姿をしてるのかなぁ?
このサンタ人形を作った人はサンタさんを見たことがあるんだ…と僕はボーっと考えていた。
デパートの中に入ると雪の結晶のイルミネーションや赤と緑の布とかがが上からつるされていてクリスマス一色だ。母さんは楽しそうに料理の材料やらクリスマスの飾りつけやらを沢山買い込んでいた。
その時僕が目に入ったのは沢山の星が輝いている夜空のパズルだった。
母さんがクリスマスカードを買っている時にふと近くにあったパズルコーナーを見たらすごく目を惹かれた。
今度自分で買おうかな…と心の中で少し思った。

沢山の荷物を持ち車に乗せ家に戻った。
乗せたはいいけど下ろすのが大変でかなり手間取った…。

「ショーン、明日は朝からパーティーの準備だから早く起きてね」

夕飯が終わり、部屋に行こうとした僕に母さんは声をかけた。
「はーい」とやる気のない返事をした後部屋に入ると星の本を読み始めた。
寝る前にこの本を読むのは僕が毎日することの一つだ。
何回見ても飽きないでずーっと見てる。
少しウトウトし始めて僕はいつの間にか寝てしまった。

「ショーン、早く起きて手伝ってちょうだい!!」

次の朝、僕は母さんの大声で起こされた。
まだよく働かない頭で下に降り身支度を整えると母さんを手伝った。
家の中はあっという間にクリスマスカラーに変身した。
午後は外の飾り付けをしてから母さんが作り終わった料理を並べたりしてみんなが
集まるのを待った。

「「「メリークリスマスッ♪♪」」」

夕方になるとみんながぞれぞれ僕の家にやってきた。
全員集まると料理を食べたり歌を歌ったり色々楽しんだ。
僕もみんなと騒いで楽しんだ。
あっという間に時間が過ぎて最後に母さんが全員にクリスマスカードを渡してパーティーが終わった。
見送るために外へ出るといつの間にか雪が降ってきた。
「ホワイトクリスマスだねー」とみんな嬉しそうに帰っていった。