ガチャ…


そこにいたのはお父さんの執事さんの遠野さんだった。



「彩音様、大倉様のお坊っちゃまがお見えです」



「わかりました!ありがとうございます!今行きます」



「では応接室にお通しいたします」


そう言うと遠野さんは玄関の方へと歩いて行った。


「....ウワサをすれば....だな」



「そうだね....でも何でだろ?わざわざ家に来るなんて....」



「さぁな。行くしかないだろ。行くぞ」




「....うん!」



一体なんだろ....
不思議と不安に潰されそうになりながら、2人で応接室へと向かった。