第2章 ~初めて~

佑香side

ふぅ...今日も頑張った!
自分で言うのもなんだけど( 笑 )

ガラガラ

誰か来た、誰だろ

「おい」『は、はい!』
なんでそんな怒ってんの...
せっかく初めて喋るのになぁ

相変わらず無表情だな、佐藤くん

「俺はお前が気になる」
...え?!なにそれなにそれ
もしかしてばれた??

『えっ...と...ごめん!
毎日見てるからだよねごめん!』

必死に謝ったのに佐藤くんはキョトンとしている

『あ...れ違った?!』
『ぇ、じゃあ気になるって
私の事す、す、好き、とか?!』

好かれてたなんて...///

「は?」「んな訳ねぇだろ( 笑 )」

え...わ、笑った

『笑った...?!』
レアすぎる、超レアだ
あ、でも好かれてなかった...( 笑 )

「俺、普通に笑うよ」
そうだったんだ
じゃあ私はもう大丈夫だ

『もっと笑いなよ!』
『イケメンじゃんか!』

この日から佐藤くんと仲良くなった

.....君はやっと笑ったね
.....私の役目は終わったかな


玲央side

岸が泣いてないか確認の為に俺は毎日放課後教室を確認する

今日は話しかけてみるか...

「おい」『は、はい!』
ちょっときつかったかな

「俺はお前が気になる」

そう言ってからの岸の反応がおもしろくて俺は笑ってしまった
別にいいんだけど

この日から岸と仲良くなった

.....君とやっと話せた
.....普通に見た目どうりのいい子だった
じゃあなんで泣いてたんだ