悟浄と、八戒の予感が当たり。三蔵は死んだ、再び三人は再会したのだった。
「八戒。お師匠さんは幸せだったのかな?」
「急にどうした?兄貴らしくもねぇ。」
「本間や急にどうした?」
「いや、何にもねぇ。ふと考えただけだよ。」
「兄貴は前向きがいちばんだぜ。」
「ありがとうよ!」
「それにしても、やっぱりあの勘はほんとだったんだな。やはり、俺らの勘ちゅうもんは怖いもんだな。なぁ、悟浄。」
「ほんまやで。怖い怖い。」
そんな話をしていると、空が突然黒ずんできたのでした。
「雨か?台風か?雷か?ゆきだといいんだがな。」
「お前は何をひとりでいうとんねん。」
悟浄と八戒がそんな話をしていると、悟空がふとこんな事を口にしました。
「これは雨でもねぇ、台風でもねぇ!嵐でも雪でもねぇ!なんだか、不吉な予感だ!その前になんか忘れてることが有るような気がする!」
悟空はひとりで考えていると。八戒がこんなことをいいました。
「兄貴、考えすぎだぜ。不吉な事がおきてたまるかよ。」
そして、悟浄もいいました。
「ほんまやで兄者!不吉な事がおこってたまるか!何のために天竺まで行って、三蔵信経をとりにいったんや!」
この、悟浄の言葉でふと思い出しました。
「それだ!悟浄!八戒!よく思い出せ!天竺についたとき釈迦如来がなんていったか覚えてるか?」