「おう、仲間は多い方が頼もしいぜ。頼んだぜ兄弟!」
「任せとけ、兄弟!」
この二人のやりとりに、牛魔王がしゃしゃりでてきた。
「悟空よ、ワシ以外にこんな奴と兄弟の契りを結んでいたのか。こんなやつと!」
すると、鎮元大仙がいきりたった。
「きさま、私に向かってこんな奴とぬかしやがったな!こんなやつと!」
「こんなやつよ!ワシに比べたら貴様など鼻糞いかじゃ!」
「鼻糞とはなんだ、鼻糞とは!この鹿野郎
!」
「鹿じゃない!牛魔王だ!」
「一緒だよ!」
「まぁ、二人ともやめろよ。仲良くしろよ。」
「できるか!二郎真君に、鎮元大仙か!こんな二人とは仲良くできん!」
「二郎真君?あ、これはこれは二郎真君殿ではないですか!おひさしゅうございまする!」
「おぉ、鎮元大仙殿!お元気で何よりでござる。」
「なぜ?二郎真君殿が?」
「私も大聖殿のお供じゃ。」
「ほぉ、そうでしたか、旅の間何卒よろしくお願いいたしまする。」
「こちらこそ!」