すると、悟空が急に、
「あっ!ここで待っててくれ!」
「あ、あぁ!」
「すぐに戻ってくる!」
そう言って悟空はひとりで天界にむかったのだった。
悟空が向かった先は 灌江口の廟だった。
「二郎真君!いるんだろ!二郎真君!」
「相変わらず、騒がしい猿だな貴様は!ちょっとは落ち着け!」
「いるなら返事しろ馬鹿やろう!」
「斉天大聖!何しにきたのだ?貴様は五行山から解放され、天竺の旅も終わっただろう?」
「ああ、だがあんたの力が必要なんだよ。」
「私の力だと?何のためにだ?」
悟空は事情を話した。
「そうなのか。貴様には一度命を救われておるからな力にならんとは言えんな。」
「だったら、協力してくれるのかよ!」
「いいだろう!ただし今回だけどぞ!」
「恩にきるぜ!」
そう言って、また、新たな仲間が増えたのだった。