さて、これからどうするかな…


ここは知らない土地。
知り合いなんているはずもない。


「困ったなあ」


思わず独り言もこぼれてしまう。



「とりあえず、歩いてみるかなっ」



そう呟き、歩き始めたはいいものの

辺りは見渡す限りうすむらさき色の花、花、花――――――

どっちに進めばいいのか、わかるはずもない。



「こっちかな?」


あてもなく薄紫の中を彷徨う。