闇の中に居た一週間が嘘の様に、輝き出した瞬間。



シャボン玉と共に消えたのは、私の沈んでいた心。





“Please don't disappear, love.”



―――どうか消えないで、恋心。




先生の煙草の箱に書いた文字。




先生がくれた返事を教えてあげる。



先生も私を好きになってくれて、彼女も居たし、戸惑いを隠せなくて、曖昧な返事をしたらしい……。



彼女さん、ごめんね……。



私と先生は酷いと思う?



……けれども、この想いはもう、誰にも壊されたくないの。





―――ふわふわと空へ舞って……



一瞬の形だとしても、今だけは煌めき、輝いていて……




永遠なんて信じないけど、せめて今だけは幸せを守り続ける。



シャボン玉、高く、高く、舞い上がれ。



私の恋心と一緒に―――……





【END】