でも、可愛いな
「あ、悪い。ききからチューされてすごく嬉しくてさ。固まっちゃったんだよ。ごめんな。許して?今日も家に泊まるか?」
何も答えないな。どうしたんだ?
「きき?」
呼んだらききの体が離れた
な、何できき、そんな泣きそうなんだ?
「泊まらないよ。今日はもう帰る。ゆう君とこうやってできるの最後だったんだけどな。バイバイ」
え?最後?は?
あ、ききが教室から出てく
ちょっと待って
「きき、それどういう…」
教室から出ていってしまい聞けなかった
教室の中はザワザワしてた
「ゆうじ。ききさんは何で最後なんて言ったんでしょう。何かあったのですか?」
れい…
わからない。俺も聞きたいよ
「れい、俺もな、その言葉が気になってるんだ。何で最後なのか。どうして泣きそうだったのか。これから何かあるのかな?」
みんな心配そうに俺を見てた
「明日、き、ききさんに聞いた方がいいよ」
そうだな。守。そうするよ。うなずいた
朝、教室でききが来るのを待った
あ、ききが来た
ききに近づいた
え?何でききそんな辛そうな顔してるの?
何でそんなにも目に涙をためてるの?
どうした?
「きき?どうし…」
「別れようか。犬飼君」
は?何言ってんの?別れる?犬飼君?
教室がザワザワしてる
「はあ?何で?理由とか…」
泣いてるじゃねぇか
そんな苦しそうな顔するなよ
ききが走ってったから
「ききっ!待ってくれよ!」
叫んだが声はむなしく響くだけだった
何でだよ
いつもみたいにゆう君ゆう君って笑ってくれないのか?
家にも帰ってきてくれないのか?
一人はイヤだよ
俺、ききがいないとやだよ
「うわああああーー!!」
叫んで泣いた。いっぱい泣いた
先生とりゅう達が慰めてくれてたが放心状態で何もわからなかった
きき…
戻ってきてよ
また、ゆう君って呼んでよ
___________________
家に帰ったら二人とも頑張ったなって言ってた
いつもは嬉しいのに胸が苦しくて悲しくて私は泣きじゃくった
二人は優しく慰めてくれた
それでも私は部屋にとじ込もって一人で泣いた
「きき…ご飯どうする?」
「俺様達が守ってやるから頼ってくれよ?」
ごめんね。迷惑かけちゃって
「ごめんね。迷惑かけちゃって。ご飯はいらない。ありがとう」
『ああ。迷惑じゃないよ。今日は落ち着く
までここにいていいからな。おやすみ』
優しいね。二人とも
ごめんね。こんな子で
もう泣きすぎて声が出せないよ
苦しくて苦しくて寝れないや
はは。別れたくなかったなぁ(泣)
もう遅いよね
はぁ。浮気に気づかなきゃよかった
ゆう君…犬飼君は喜んでるかな?
あーー!もう!考えるのやめよ!
未練がましいよ
二人はもう寝たかな?お風呂入ろう
明日どうしよう
絶対話しかけてくるよね?
今日はもう寝れないからずっと起きとこう
ヘッドフォンつけて大音量で音楽聞いて寝よう
絶対顔見ちゃうから
本読んでもいいけど顔見たら泣いちゃうよ
今日は土曜日
ここの学校って土曜日まで学校あるんだよね
だから日曜日しか休みがない
はあ、休みだったらどんだけ嬉しいことか
まぁ、文句言ってもしょうがないよね
準備して学校に行くときに二人は心配そうに見送ってくれた
学校に向かった
学校についたら職員室に入ってゆうとのところに行った
「どうした?昨日大丈夫だったか?何で別れたんだ?」
「浮気を一ヶ月してたの。ずっと我慢した。でも愛されてないと思うと辛くて…一ヶ月前から2ヶ月記念に別れるよう決意した。それでも犬飼君のことを嫌いになれなかった。だから最後の一週間だけ甘えたの」
「そうか。でもゆうじはきっとききのこと本気で好きでいるように見えたけどな。んで?何の用だ?よりでも戻すか?」
はは。戻さないよ
当分一人でいたいもん
ごめんね。ゆうと
「ううん。当分一人でいたいから。それで用事はというと、顔見たら泣いちゃうので今日だけでいいので音楽を聴きながら寝ててもいいですか?昨日寝れなくて」
泣きそうになってたらゆうとは驚きながら
もオッケーしてくれた
他の先生にも言ってくれるって
でも寝るときは長方形で小さい箱に“先生オッケー”と書かれたやつをおいとくよう言われた
お礼を言って教室に向かった
教室についたらみんなが心配そうに見てきた
少し笑顔で挨拶しといた
「きき、あのさ、少し…」
「おはよう。犬飼君」
下を向いて挨拶した
声を聞いただけでも泣きそうになる
胸の痛みもぜんぜんとれない
そのうちなくなるよね?きっと
席に向かって真理ちゃん達に挨拶して席に座った
みんなどう反応していいかわからないようできごちなかった
普通でいいのに
ヘッドフォンを出して大音量にした
そして箱を置いてヘッドフォンをつけて机にうつ伏せになって寝た
そのとき犬飼君が泣きそうになってると知らずに眠りについた
「ききさん。起きてください」
声が聞こえて顔をあげて目をこすって目を覚ました
どうやら声の主はれい君みたい
りゅう君と一郎君と守君がいるけど敬語を使うのはれい君だけだし
犬飼君は敬語使わなくなったし
あ、りゅう君がヘッドフォン持ってる
「りゅう君。ヘッドフォン返して?」
そう言ってたのに一郎君が私の腕を掴んで引っ張られた
私は体育館裏に連れてこられた
「何でゆうじと別れたの?あんな幸せそうだったのに。ききさんも別れるとき辛そうだったじゃないか」
「そ、それに、幸せになってって言ったよ」
はは。その話を聞くためにここに来たんだ
ていうか、守君、それはできたらねって言ったわよ?
「その話ならあなた達には関係ないでしょ?守君、それはできたらねって言ったわよ?」
そう言ってふりかえったら後ろにはれお君達がいた
女子もいるから通れない
犬飼君の話をしないでよ
ズキズキが大きくなる
胸を押さえながら
「犬飼君は一ヶ月前から浮気してる。ずっと我慢した。でも愛されてないと思うと辛いのよ。もう、ほっといて…」
ツウッて涙が流れた
胸を押さえてた手で涙を拭って走って教室に向かった