「あ、もう行かなきゃ。じゃあ」


美雪さんが腕時計を確認して、歩きだそうとした振り向きざま。


「光輝に近づかないでね?期間限定モデルさん」


美雪さんのものとは思えない、低めの声が耳に届いた。

最後にくすりと笑い声を残すと、美雪さんは本当に行ってしまった。