それから一時間後、なんとか二人ぶんの洋服を買い終えて、穂花ちゃんのお姉さんの経営するカフェへと足を運んだ。


「どうしたの?水着の時とかなり違ったけど…」


アイスティーの氷をカランと鳴らしながら、穂花ちゃんがたずねてきた。


「……惜しかった。あのコーデだったら、カンカン帽のリボンは赤の方がいい、とか」

「へぇ~、デザイナーみたい!実湖」

「……え?」

「良く言うじゃん!デザイナーは満足できない、ていうか、しないって」


そのとき、ポンッと頭に浮かんだ夢。