私は『ただいま』と言う気力や黄鳥先輩に怒る気力も失っていた
私は黄鳥先輩に荷物を渡して、自分の机に戻ってうつ伏せた
「…おや?ねぇねぇ、一樹。なんで、つぐみん元気ないの?」
「さぁ?そういえば、謙は?」
「あれ…本当だ…」
会長、帰ってくるの遅いなぁ…
いったい裕未ちゃんと何してるんだろう…
でも裕未ちゃんってすっごい可愛いよね
もしかして、前会長が言ってた好きな子って裕未ちゃん?
そしたら…私、勝ち目ないじゃん…
グス
私はみんなにわからないように、少し泣いた
私なんてチビで泣き虫だもん…
「…あの…」
「何?つぐみん?」
「勝手なのは承知ですが…今日はお先に帰ってもいいですか?」
「…」