そんな~~



こんな歳で迷子になちゃったよ



うぅぅ…



ドンっ



誰かがぶつかってきて、私は地面に転んでしまった




最悪…



せっかく、可愛くなったのに、これじゃあもう台無しだよ



メイクもめちゃくちゃだし、浴衣もさっきの拍子ですっごく汚くなちゃった




もうやだ…



私の目から涙が流れ出した





「お前…こんなとこで何やってるんだ?」



「ふえ…?」



見上げるとそこには会長の顔




「あーぁ、せっかくの浴衣が台無しじゃねぇか」



「会長…なんでここに?」



「さっき、自由行動だって皇芭先輩が言ってたから、自由にそこらへんを歩いてたけど、なんか文句あるのか?」



「い、いえ…」



な、生意気…



「それより、お前酷い格好だな…」



あっ…



そうだった



会長にこんな姿見られて…もうやだ…



私、最悪…




「とりあえず、あっちに水場あるから、あっちでハンカチでも濡らして汚れを取るか」



会長が私の腕を引いた