そんなことを知らない私は薫を問い詰めていた




「だから、何しに来たの?」



「んっ?つぐみ先輩に会いたかったんです♪」



ペシッ



私は薫の頭を軽く叩いた




「あんた、またそんな格好をして…」



「えっ、だって、似合ってるでしょう?僕は可愛い男の子を目指すの」



可愛い男の子ってあんたねぇ…



お花の帽子、青のパーカー、ショートパンツ…



わざわざそんな格好しなくていいのに…




「とにかく、ここじゃあ目立つから、私について来て」



「あーい♪」



薫は自分の腕を私の腕に絡ませた



こいつは本当に…