川神つぐみはかなり頭が悪かった



たまにチラッと点数が見えるが、酷い点数ばかりだ



これじゃあ、受かるはずもない



だけど、俺は一応『生徒会テスト』を受けてみようと思う



もし、生徒会長になれたらあいつに名前ぐらいは覚えてもらえるのかもしれない



テストを受けたら、見事に俺が一位だった



生徒会長になれたのはいいけど、やっぱり話しかけられない



周りには邪魔な女たち、あいつは俺に見向きもしない



これじゃあ、何のために生徒会長になったのか…



そんな日々を一週間送っていたら…



生徒会の立花先輩が俺に生徒会長の特権というものを教えてくれた




「生徒会長になったら、一つ特権があるんだよ」



「特権?」



「そう特権。それはね、生徒会長ってさ仕事が多くて大変でしょう?だから、一人雑用係を生徒会長が推薦できるんだ。もちろん、頭がよくても悪くてもいいんだよ」



俺はその特権に食らいついた



だったら、川神つぐみを生徒会に引きずりこめるかもしれない…



俺にもチャンスができた