だけど、俺はまったくほかの奴らの話なんて聞いてなく、ずっと斜め前の女を見ていた



綺麗な二重…



大きな瞳…



ぷっくりした唇…



俺はその女に見惚れてしまっていた




「次は…川神」



「はい」



担任に呼ばれて、その女は前に出た




「川神 つぐみです。えっと、趣味は料理とかで…特技は20分でケーキ50個は食べれます!!」



名前は…



川神…つぐみ…



だけど、かなりの大食感らしい…



「みなさん、これからよろしくお願いします」



最後にとっびきりの笑顔を見せて、自分の席に戻った



俺はその時、女の笑顔を見て、初めて『可愛い』と思った



それと同時に俺はあいつに…川神 つぐみに惚れたと確信した