「会長~…この荷物はいったい…」




「あぁ、それは9月に決行される学園祭の予算が記入されている書類だ」




「9月って…まだ5月じゃないですかー」




「こういうのは早めにやらなければいけないからな」



俺がそう言うと、つぐみは頬を膨らませた




「だから、なんで私が取りに?」



「お前が雑用係だからだ」



つぐみはますます頬を膨らませた



「それでは、後は頼んだぞ」



「って、結局自分ではやらないんですか!!」




あいつはきっと俺のことを我が儘な会長だと思っている



本当は…



少しでもお前に近づきたいから、お前を雑用にしたんだ





あれは一ヶ月前…