ギィ…と、低い音が響く。


ジンさんは、スタスタと中に入っていく。


俺は、置いて行かれないように、恐る恐る中に入った。


すると



バン!!



「ぎゃっ?!」



俺が屋敷に入ると同時に、扉が音を立てて閉まった。


心臓飛び出るかと思った。



…魔法か…?



ドアノブを引っ張っても、ビクともしない。


すると、次の瞬間男の声が屋敷に響いた。



「よく来たな。時刻はぴったり六時だ。」


「!」



俺とジンさんは、声のする方を見る。


そこには、黒マントを羽織った若い男性が立っていた。



「ジン一人じゃないみたいだが、まぁいい。

さぁ、“復讐”の幕開けだ!」



男は、にっ、と不気味に微笑んで、
俺たちに向かって手を突き出した。







来る!!!