私はその白い布の
巻かれた腕を見つめた。


あたしに白なんて、
似合わないのに―――――…




自傷依存症。


世間ではそう呼ばれている。


『自殺行為』だと、
よく理解されてしまっているが
別に私は今すぐ死にたい訳じゃない。





――――いや、
出来れば死にたいけど。


だが自傷行為のそのものが
死へ直結するものではない。










――なんで腕を切るの――――?

見知らぬ小さな男の子に
聞かれた事がある。


病院に行った時だった。




「……知らない」


そんな事、
あたしに聞かないでよ。


なんであんたが聞くの?



それに病院だって、
お医者さんだって、
お父さんだって、
周りの友達だって…





……あたしのこと、
何も知らない癖に。