「凛子、会社に連絡はついた?」 「うん、今してきた。」 アメリカ‥‥。 私には無縁すぎる世界‥‥ 「凛子?どうかした?」 「あ、ううん!なにもないよ」 「‥‥やっぱり、迷ってる?」 陽輔は私の顔をのぞき込みながら言った。 「ごめんな、急に‥‥」 「もう、そんなことないわよ」 そう言うと陽輔は微笑んで 「そっか」 と言った。