「なーるー!早く行くよー。皆待ってるって!」 ラケットを持ってくれながら小走りな皐が言う。 「あ、うん。 ごめん、じゃあ走ろっか!!」 そう言って三人で走り出す私たちは、全くもって強い学校の人には見えないだろう。 ましてや、その内の1人がレギュラーだなんて。