なんで、そんな辛そうなの? 聞きたかったのに、聞けなかった。 「俺の、大好きな人は。 違う大好きな人がいるんだって。」 遠くを見つめるその瞳は悲しそうだった。 「やっぱり…大好きな人。」 いたんだ。そりゃ、いるよなあ。 でも、思いあってないってこと? 彼女、いるはずなのに。