「あっ、ごめん!気にし…ないでっ…」


止めようとしてるのに、言う事を聞いてくれない涙。


ボロボロと零れて地面に落ちる。


地面に滲んだ涙の跡が10個を超えた時。



「なにがあったのかわかんねーけど…
俺でいいなら、聞くよ?」


いつもとは違う優しい声と共に降ってきたのは細くて長い指。


私の涙を不器用に拭ってくれて。


そんな優しさにもっと涙が零れた。