「はぁーい?」



思ったよりも間抜けな声が出た。





「何回も呼んだんだから気づけしー。
まったく、ぼーっとしすぎ。」




真美さんは私の背中をバンバン叩く。





「すいません、ぼーっとするのはいつものことじゃないですかぁ。
あと、痛いです。」




なんておちゃらけた返事をする。



そしてジンジンと痛む背中を抑え、わざとらしく顔をしかめる。