あれからどれくらい経っただろう。 今は4コートで皆とアップをしている。 相手待ちみたい。 さっき、ほんの一瞬だったけど目をあわせた人。 あのままだと今までのすべてが壊れるって警告が私の中でなった気がした。 だから…思いっきり走って、その場を去った。 吊った、鋭い目にスラリとした体型。 短髪に似合う鼻筋の通った鼻に、薄い唇。 …それはどう見ても間違うはずのない、あの人なのはわかってるけど。